タイトル：自然とともに生きるまち - 生態系からひもとく地域の未来

公園や水辺、風景や生きもの──自然環境の豊かさは、まちの個性や暮らしの質に深く関わっています。
本セッションでは、海洋資源や地域との関係を研究する堀豊吉氏、園芸景観や環境デザインの専門家・嶽山洋志氏、そして都市政策やまちづくりの実践現場に関わる方をモデレーターに迎え、「自然とともにあるまちづくり」の可能性を掘り下げます。
生態系を守るだけでなく、人と自然が共に暮らせる地域をどう描いていくのか。制度・デザイン・研究、それぞれの視点から、都市と自然の新しい関係性を紐解きます。
持続可能な地域づくりに向けて、いま、自然から何を学び、どんな風にまちと向き合うべきなのか──多様な知が交差するクロスセッションです。

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  堀 豊

  　吉備国際大学農学部 海洋水産生物学科 学科長 教授
  　兵庫県農林水産政策審議会委員
  　大輪田塾アドバイザー
  
  兵庫県水産職の職員として資源管理、貝類種苗生産、漁場環境の研究分野を担当し、主に播磨灘における養殖ノリの色落ち対策に関する調査と研究に携わってきました。現在は大学教員として「海を知り、海を活かす」をスローガンに掲げ、地域振興を柱として海洋環境調査や増養殖研究、ため池のかいぼり、海岸清掃などのボランティア活動を行うとともに、淡路の美味しい魚を食べながら、学生たちと楽しく学べる場を作ることに励んでいます。

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  嶽山 洋志

  　淡路景観園芸学校/兵庫県立大学大学院 准教授
  
  大阪府立大学大学院農学生命科学研究科博士前期課程修了。兵庫県立人と自然の博物館研究員を経て、2008年より現職。主たる専門は「こども環境学」で、子どもの創造力が育つ遊び場のデザインや学習プログラムについて研究している。特に公園や里山に設置されることの多い「プレーパーク」を各地で開催、ビオトープや秘密基地など、手作りで子どもの自然体験の場の整備に取り組んでいる（南あわじ市では過去に福良地区での実践経験がある）。博士（緑地環境科学）、保育士。

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  藪田 美玖

  　環境コンサルティング会社　研究員
  
  大学院を卒業後、2022年より環境コンサルティング会社に入社。脱炭素分野における行政・自治体支援業務に従事。大学では生態学を専攻し、白浜の海や琵琶湖などの水圏をフィールドとした研究を実施。シュノーケリングが毎夏の楽しみ。

タイトル：海と学びの交差点 - 地域にひらかれた“海業教育”の可能性

海とともに暮らす地域には、漁業という「生業（なりわい）」だけでなく、環境を守る取り組みや観光、食文化、福祉など、さまざまな営みが重なり合っています。そこに「教育」をかけ合わせることで、海と地域、そして人のつながりがもっと豊かになるかもしれません。
このセッションでは、地域の中で海と向き合い続ける岩井克己氏と、大学と地域をつなぐ“学びの場”を育ててきた佐賀達矢氏を迎え、海・地域・教育が交わる場所にある可能性を語り合います。
モデレーターは、公民連携や都市政策に詳しい信時正人氏。
海を「学びの場」として、地域を「共につくる場」として──暮らしのそばにある海から、未来のまちの姿を考えるセッションです。

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  岩井 克巳

  　NPO法人大阪湾沿岸域環境創造研究センター 専務理事
  　株式会社漁師鮮度 代表取締役
  　NPO法人海辺つくり研究会 監事
  　株式会社MAcS 代表取締役
  
  前職は海洋環境調査コンサルタントの技術者。
  阪南市を中心とした大阪府南部の泉州地域で、アマモ場再生を核とした海洋教育、カキ小屋などを核とした浜の活力再生（漁業の活性化）を指導・実践。
  「全国アマモサミット2018in阪南」実行副委員長、「G20大阪サミット配偶者プログラム2日目」現地コーディネーター（小学生による発表）、阪南市海洋教育推進協議会委員、2024年度環境省「里海づくりのあり方検討会」委員、2025年度環境省「令和7年度戦略的令和の里海づくり基盤構築支援事業」推進委員。

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  佐賀 達矢

  　神戸大学大学院人間発達環境学研究科　助教
  
  スズメバチの進化・生態学にて博士号取得後、蜂の子食文化がある岐阜県東濃地域で働きたいと思い、多治見高校の理科教諭に。高校教員時代には、昆虫食文化に親しみながら、身近な川の魚類調査や保全活動を生徒とともに行い、身の回りの自然と食のつながりの大切さを実感し、今に至る。

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  信時 正人

  　神戸大学SDGs推進室客員教授
  　（株）エックス都市研究所理事
  　JBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)理事、他
  
  和歌山市の海まで歩いて１５分のところで育つ。バブルの頃にマリーナ開発をしたのが具体的な海との関わり始め。横浜市温暖化対策統括本部長時代、2011年に温暖化対策の文脈でブルーカーボン事業を開始。トライアスロンでのクレジット利用も開始した。JBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)理事としてブルーカーボンの普及に勤しみ、NPO ISPA-J(インターナショナルセイル＆パワーアカデミージャパン)にてクルージングライフスタイルの普及も進める。これまでにない海洋都市作りを目指している。

タイトル：海を“読む力”を未来へ - テクノロジーと現場がつなぐ、水産の新しい知